Rhino コマンド早見表(入力・よく使う・覚えるべき)
Q: このページの目的は?
A: このリポジトリ内で登場したRhinoコマンドを、**「入力の型」と「用途別の一覧」**として参照できるようにまとめます。コマンドの厳密な仕様・オプションは、必要に応じて 参考資料・公式ドキュメント のRhinoヘルプを参照してください。
入力(覚えておくべき「操作の型」)
Q: “正確に入力して形状の意図を担保する”ために、最低限なにを使うべきですか?
A: 本リポジトリで繰り返し登場する前提は、次の組み合わせです(Fusion 360の拘束の代替として扱います)。
- Osnap(スナップ)+数値入力: 端点/中点/中心などを確実に拾い、数値で寸法を固定します。
- Ortho / Polar: 直交・角度方向を安定させます。
- 基準(CPlane / 平面 / 点)で管理する: 分割・穴位置のように後から動く要素は、サーフェス形状ではなく基準に紐付けます。
Q: コマンド名が環境によって通らない場合、まず何を疑うべきですか?
A: 次を優先して確認してください。
- 言語差: UI言語によりコマンド名が異なる場合があります。英語コマンドで統一して運用する場合は、Rhinoヘルプ(日本語/英語)側の表記を併記してください。
- バージョン差: Rhino 7/8 でUI・機能差があります。挙動が異なる場合は該当バージョンのヘルプを参照してください。
まず覚える(診断・単位・検証)
Q: “壊れているかもしれない”“後工程で事故る”を最短で潰すには?
A: 次のコマンドは、モデリングの中盤〜終盤での失敗率を下げます。
| 観点 | コマンド | 目的 | 関連ページ |
|---|---|---|---|
| 形状タイプの把握 | What | Mesh / Brep / SubD を判定する | ワークフロー:品質の低いメッシュ → 編集可能な曲面 → 製造/解析(Rhino 8) |
| 破損の検出 | Check / SelBadObjects | 数学的に破損した要素の検出 | Fusion 360→Rhino(移行チェックリスト), 単位・公差・メッシュ健全性 |
| 開口の可視化 | ShowEdges | Naked Edges等を可視化 | 単位・公差・メッシュ健全性, エクスポートと最終検証 |
| 単位の確認/変更 | Units | ドキュメント単位を確認・変更 | 単位・公差・メッシュ健全性 |
| 公差の設定 | DocumentProperties | 許容差(Tolerances)を設定 | 単位・公差・メッシュ健全性 |
| 断面の検査 | ClippingPlane | 内部の肉厚/干渉を視覚検査 | 単位・公差・メッシュ健全性, エクスポートと最終検証 |
| 寸法の検証 | Distance / BoundingBox / Dim | 寸法・スケールの確認 | Blenderメッシュ→Rhino, FDM設計ルール |
| 曲率の目安 | Curvature | 曲率(変化の急所)を観察 | 点列→線/円弧→DXF(GH) |
メッシュ:診断・修復・再構築
Q: 受け取ったメッシュが製造に耐えるか、どのコマンドで判定しますか?
A: まず診断し、修復で済まない場合は再構築へ切り替えます。
| 種別 | コマンド | 用途 | 関連ページ |
|---|---|---|---|
| 診断 | CheckMesh | メッシュの問題点をレポート | 単位・公差・メッシュ健全性, Blenderメッシュ→Rhino |
| 診断 | Dir | 法線方向の確認 | 単位・公差・メッシュ健全性 |
| 修復 | UnifyMeshNormals | 法線(表裏)を揃える | 単位・公差・メッシュ健全性, Blenderメッシュ→Rhino |
| 修復 | FillMeshHoles | 穴を塞ぐ | 単位・公差・メッシュ健全性 |
| 修復 | RepairMesh | 総合的な自動修復 | 単位・公差・メッシュ健全性 |
| 再構築 | QuadRemesh | 四角形リメッシュ(SubD化の起点) | メッシュ→SubDワークフロー, ワークフロー:品質の低いメッシュ → 編集可能な曲面 → 製造/解析(Rhino 8) |
SubD ↔ NURBS / Brep
Q: SubDをいつNURBSへ変換しますか?
A: 製造・解析など、曲面の接続精度や面構成を評価したい局面で ToNURBS を検討します。
| コマンド | 用途 | 関連ページ |
|---|---|---|
ToNURBS | SubD→NURBS/Brepへ変換 | メッシュ→SubDワークフロー, ワークフロー:品質の低いメッシュ → 編集可能な曲面 → 製造/解析(Rhino 8) |
“作る/切る/合わせる”の基本(頻出)
Q: 外装・開口・コネクタなどで頻出する基本コマンドは?
A: 本リポジトリでは、次の組み合わせが繰り返し登場します(詳細は各ページの手順を参照してください)。
| 目的 | コマンド例 | 関連ページ |
|---|---|---|
| 輪郭を作る | Rectangle / Circle / Line / InterpCrv / CurveThroughPt / Point | 分割・首開口・後加工穴, コネクタ設計とCAD連携, FDM設計ルール |
| 押し出す | ExtrudeCrv | 分割・首開口・後加工穴, コネクタ設計とCAD連携 |
| 合流/切り抜き | BooleanUnion / BooleanDifference | 分割・首開口・後加工穴, コネクタ設計とCAD連携 |
| オフセット/フランジ | Offset / OffsetSrf / Loft | 分割・首開口・後加工穴, コネクタ設計とCAD連携 |
| 切り出し | Split | エクスポートと最終検証 |
| 作業安全 | Copy / Lock | メッシュ→SubDワークフロー |
フィレット/面取り・連続性(CADなら一発、Rhinoでは設計が要る)
Q: フィレット/面取り(エッジ丸め・C面)やG1/G2連続の確認で、最低限覚えるべきコマンドは?
A: 用途によって「一発で通る」か「面構成+ブレンドで作る」かが変わります。まずは次を入口として覚えてください(厳密な仕様はヘルプ参照)。
| 観点 | コマンド例 | 目的 | 関連ページ |
|---|---|---|---|
| エッジフィレット | FilletEdge | ソリッド/Brepのエッジに丸みを作る | フィレット/面取り:なぜRhinoは難しくなるか(CAD比較) |
| サーフェスフィレット | FilletSrf | サーフェス同士のフィレット(状況依存で難易度高め) | サーフェスモデリングのフィレット/ブレンド手順 |
| エッジ面取り | ChamferEdge | エッジの面取り(C面) | フィレット/面取り:なぜRhinoは難しくなるか(CAD比較) |
| 仕上げ(ブレンド面) | BlendSrf | 2境界の間に滑らかな面を作り、面品質を作る | G0/G1/G2連続の実務 |
| 仕上げ(マッチ) | MatchSrf | 既存の面同士をG1/G2で合わせる | G0/G1/G2連続の実務 |
| 面品質の可視化 | Zebra / EnvironmentMap / CurvatureAnalysis | 折れ/うねり/曲率ムラを検出する | 品質チェック(連続性・面品質・水密性), G0/G1/G2連続の実務 |
参照先
Q: コマンドのオプションや正確な仕様はどこで確認しますか?
A: 以下を参照してください。